前節・新潟戦(1○0)の勝利によって、苦しい時期を抜け出すきっかけを得た大宮。石井正忠監督は「選手たちも手ごたえを感じながら試合を終えて、トレーニングへの取り組み方も以前より良くなっていると思います」と明かす。ここ数試合で試合内容は向上しており、結果という“特効薬”を得たことで勢いを加速させていきたいところだ。
好内容につながっているのは主に攻撃面での改善だが、数字上は得点数が劇的に増えたわけではなく、むしろ失点が減っている。特に毎試合のように失点に直結していたセットプレーは、そもそも与えること自体が少なくなった。指揮官は次のように語る。
「全体としてはセットプレーの回数を少なくしないと当然、対応だけだと難しい部分があるので、守備の形もある程度自陣で落ち着いた形から、整ってからディフェンスできるようになってきたのが要因かなと。後追いではないディフェンスが、セットプレーの失点減につながっていると思います」
前から激しくプレッシングを仕掛けることを志向しながら、裏返されて後ろ向きの守備を強いられることが多かったリーグ戦序盤。そこから調整を施し、チーム全体が前向きに守れることを重視した結果、安定感が生まれてきた。継続を力にしていくためにも、今節・東京V戦で今季初の連勝を狙う。
(大宮担当 片村光博)
2018/04/27 14:02