名古屋は29日、東海学園大新4年生のFW榎本大輝が来季に、新2年生のMF児玉駿斗が2021年に加入することを発表。さらに両選手は特別指定も受け、今季の名古屋の公式戦に出場できる。東海学園大からは昨年12月に渡邉柊斗の来季加入も発表されており、これで3人目となった。
チーム統括部の大森征之部長は「今年から内定しないと特別指定ができないルールになったので、2021年に加入ということになった」と、3年後という超異例の内定を出した経緯を説明。さらに「二人とももちろん能力が高く、大学側も名古屋で練習をすることによって選手も伸びると理解をしてくれた」と語る。東海学園大は名古屋の練習場と目と鼻の先にあり、監督は名古屋OBの安原成泰氏でコミュニケーションも取りやすい。安原氏は風間監督のサッカーにも理解を示しており、この契約が大学、クラブ、選手と3者にとって非常に有益であると判断した。
風間監督も「若い選手が加入することで、『しっかりしたプレーを見せないと』と、むしろ上が伸びる。チーム全体としていい効果がある」とこの流れを歓迎。ルヴァンカップなど若手を実戦で強化できる試合もあり、そこで頭角を表せばリーグ戦への出場も視野に入る。
「遠くから大金を払って選手を取ることも一つのやり方だけど、近くの才能ある選手を発掘することが大事。風間監督はしっかりと選手を育てることができる。今後も地域の大学と協力していけたら」と大森部長。こうした取り組みが愛知県のサッカーに大きな影響を与えるかもしれない。
(名古屋担当 斎藤孝一)
2018/03/30 14:54