昨季まで熊本に在籍し、契約満了となっていた菅沼実が5日、自身のSNSで現役引退を発表。熊本だけでなく柏や磐田、鳥栖など複数のクラブでプレーしたこと、さらにはその人間性もあって多くの仲間やサポーターからも惜しむ声が見られる。
熊本の上里一将にとっては、チーム内の選手では唯一の同い年で、サッカーを離れたプライベートでも仲がよかった選手。
「僕がプロに入った当時から試合に出ていたし、同学年でもスーパースターだったと思う。熊本でチームメートになって一緒にプレーできたことはうれしかった。選手としてもいつもストイックで、いつチャンスがきてもやれる準備をしていた。そういう姿勢も含めて、若い選手たちは大いに見習うべきところのある選手だったと思う。数日前に直接電話をもらって引退することを聞いて、残念だし『まだやれるよ』と思ったけど、彼がポジティブに決めた道。これからも尊敬する気持ちは変わらないし、今後もいろいろな話をしながら、刺激を受けて僕も頑張っていこうと思う」
昨季のリーグ最終節の大分戦での先制点や、天皇杯2回戦・水戸戦での決勝点など、熊本のサポーターにとっても印象深い場面を見せてくれた菅沼。3月1日付で九州産業大のコーチに就任したことが発表されたが、新しい舞台での活躍に期待したい。
写真:井芹貴志
(熊本担当 井芹貴志)
2018/03/07 16:49