22日のJ2第28節、山形がアウェイで対戦した讃岐には清水健太、永田亮太、高木和正、イ・ジュヨンと、山形でプレーした経験がある選手が4人おり、山形戦ではそろって先発でプレーした。山形で10年プレーしている山田拓巳は高木以外とはチームメートだったため、試合後はさぞ旧交を温めてきたのではないかと思われた。しかし…。
「俺、ドーピングあったんですよ。だから全然会えなくて」
山田はこの試合に出場していなかったが、ドーピング検査の対象となったため、試合後は早々と検査室に閉じ込められた。そんな山田をある選手が訪ねてきたという。
「シミケンさん(清水)がドーピングルームまで来てくれて、カーテン越しだったんですけど、わざわざ声をかけに来てくれました」
しかし、山田はすでに書類に記入するなど検査に入っていたため面会はできず、カーテン越しにあいさつだけ交わしてその場は終了した。
清水は、山田が高卒で山形に加入した08年から7シーズンの長きにわたりチームメートだった選手。「ゆっくり話したかったんですけど。でもわざわざ来てくれて。今度ゆっくり会えるのを楽しみにしています」と清水のやさしさに触れ、再会を楽しみにしていた。
(山形担当 佐藤円)
2017/10/27 12:18