前節・山形戦のハーフタイム、東京Vは来季加入内定・昇格選手を発表した。
東京Vユースからの昇格は1名。今季、トップチームに2種登録され、始動から帯同しているMF藤本寛也だ。テクニックに優れ、トップチームの練習でも自身の特長である「縦パスや、ボールロストしないことはできてきたかなと思う」と話している。今季、トップチームでの公式戦出場はまだなく、週末はユースの試合に出ることがもっぱらだが、U-18日本代表にも負傷時以外は選出されてきた同世代のホープでもある。
中後雅喜の負傷時、ロティーナ監督に「(内田達也に次ぐ)アンカーの第2候補はカンヤ。トレーニングではとても良いプレーをしている」と言わしめたように、評価は高い。ただ、先述のとおり試合に絡めてないことで昇格を真に喜べていない様子だ。「試合に出られないから、ということは考えずに、練習でもっと自分が強くなること、うまくなる気持ちを持ってやっている。全部の能力を幅広くつけたい」と話す。
U-18日本代表としては、11月にモンゴルで開催されるAFC・U-19アジア選手権1次予選を控える。「寒いらしいっすね…。ただ、まずは選ばれること」と謙虚ながら、「アジアのレベルは上がっているので、負けないように、個々の能力を上げていくのが優先だと思う」と現在の心境を話した。
東京Vユースでは伝統の10番をつける。代表でも10番を背負うことの多い藤本は「10番は背負いたい番号。誰にも渡したくないというのはある」と負けず嫌いの一面をのぞかせた。10番とともに、将来の東京Vをも背負う人材となるか。藤本は高みを目指して日々研鑽を続ける。
写真:田中直希
(東京V担当 田中直希)
2017/10/12 19:52