徳島において右サイドの主力選手としてスタートした今季の広瀬陸斗だったが、J2第11節・福岡戦(2○1)で左ハムストリングス肉離れの負傷。約6週間の復帰見込みで一時は順調な回復に見られたが、思いのほかうまく進まず長期離脱となり別メニューの日が続いた。本人としても、チームとしても想定外の出来事だっただろう。
だが、今節・讃岐戦へ向けたトレーニングでついにその姿で現した。フィジカル要素部分のみの一部合流ではあったが、トレーナー管理からフィジカルコーチ管理へ移行。これまでは主にチームのトレーニング前後の別時間帯に体を動かしていただけに、ほかの選手たちと混ざって一緒にトレーニングする姿を見て顔がほころんでしまったのは記者だけではないはずだ。リカルド・ロドリゲス監督も「まだまだ過程です。まずはしっかりいい準備を」と言葉にしながらも、「これは非常にいいニュースです」と頬を緩めた。
当の本人に状況をうかがうと「余裕っすよ!」。ひさびさに広瀬節を聞くことができた。シーズン最終盤のピンチのときは、「ヒーロー見参」と心の中で3回唱えたい。焦らず、じっくり治して、舞い戻ってほしい。
写真:柏原敏
(徳島担当 柏原敏)
2017/09/29 19:58