J2第32節・福岡戦でチームの主将である愛媛の小島秀仁が負傷離脱したことで、チームの心臓部であるボランチの重責を担うことが求められている田中裕人。
田中は今季、最終ラインでの器用がベースになっているが、もともとの本職はボランチ。第31節・岐阜戦で今季初めてボランチで先発のピッチに立つと、翌節の福岡戦ではアンカーポジションに入って守備でシャットアウト。チームの連敗脱出に貢献した。
今節の対戦相手である横浜FCには前回の対戦で0-4の大敗を喫した。田中自身はその試合に出場していないが、ピッチ外から「前回はアウェイの空気に呑まれていたし、相手の勢いにも押された」と悔しさは十分に味わっていた。だからこそ、「今回はこっちのホーム。逆にこっちの勢いで前半から良い戦いができれば全然勝つ可能性はある」と今節でのリベンジを誓う。
横浜FCは夏の補強でレアンドロ・ドミンゲスを加えてさらに個の能力が増しているが、「個は向こうのほうが上かもしれないけど、こっちは個でやっているチームではない」と同じ土俵で戦うつもりはない。 「自分一人で何とかしようと思わないし、自分はそういうタイプの選手でもない。味方の力を借りながらやっていきたい」とあくまでも組織として相手を凌駕し、勝ち点3を手にすることを目指す。
写真:松本隆志
(愛媛担当 松本隆志)
2017/09/21 19:33