敵地で行われる10日のJ2第32節・群馬戦でプロ入り後、初となる地元での“凱旋試合”を迎えることが濃厚な千葉のDF乾貴哉。プロ3年目での絶好の機会に「親も友達も見に来てくれると思う。出られたら、(特長である)ドリブルを生かして、アシストや得点を狙っていきたい」と落ち着いた口調の中に意欲をにじませる。
今季は序盤戦こそ出番に恵まれなかったが、第16節・愛媛戦以降、出場停止だった第29節・山形戦を除いて15試合に先発出場。2得点3アシストをマークするなど、先発に定着した。出場7試合に終わった昨季まではなかなか出場機会を得られなかっただけに、「これだけ連続して出ると、足りない部分と通用する部分がハッキリし、やることが見えてきた。攻撃は通用している。あとは守備の細かい部分。ハッキリしたプレーができてくれば、もっと良くなる」と手ごたえと自信をつかみつつある。
群馬戦の舞台・正田醤油スタジアム群馬は桐生第一高2年次の高校選手権群馬県予選で決勝ゴールを挙げた思い出の地。
「良いイメージはある。自分の育った縁のある街なので、プロになって試合をしてみたいと思っていた。勝利だけを考えてプレーする」
J1昇格プレーオフ進出へギリギリの戦いを強いられているチームに勝利を呼び込み、自身の“メモリアルゲーム”に花を添えるつもりだ。
文:大林洋平(エルゴラッソ千葉担当)
(千葉担当 大林洋平)
2017/09/06 17:15