浦和ユース所属の橋岡大樹がトップチームデビューを果たした。昨年からキャンプなどでトップチームの練習に参加してきた橋岡は、今回も夏休みを利用して今月16日から練習に参加。そして夏休みも残り2日となった30日、ルヴァンカップ準々決勝第1戦のC大阪戦でプロのピッチに立った。
公式戦のベンチ入りは6月21日に行われた天皇杯2回戦・盛岡戦以来、2試合目。ベンチで試合を見つめながら、「ここで誰かがけがをしたら自分がやるのか」「自分が出るとしたらここでプレーするのか」とイメージしていた橋岡。そのイメージは緊張につながり、マウリシオの負傷退場によっていざピッチに立った瞬間も緊張したが、「入ってからは必死過ぎて緊張よりは『頑張ろう』という気持ちになり、途中からは楽しくなってきた」と初舞台の感想を語った。
マウリシオは31日に検査したため現時点ではけがの程度は分からないが、3日の第2戦は欠場が濃厚。この日、同じDFの森脇良太がFWズラタンとともに練習に合流したが、合流から数日で大事を取るとなれば、橋岡がスタメン出場する可能性も十分にありえる。
「けが人が多いというのはチームとしては痛いことだと思うけど、自分からしたらチャンスだと思うし、プロの世界はそういうところにどれだけ付け込めるかだと思う。出る機会があったらその人と同じぐらいというか、『こいつのほうが良いんじゃないか』と思われるようなプレーを見せていけるようにしたい」
浦和サポーターの声援を受けてプレーする初めての経験は「鳥肌が立った」が、第2戦ではさらに大きな声援を受けることになるだろう。U-18代表や飛び級でのU-20日本代表候補にも選出され、今季のゼロックススーパーカップの前座試合、Jユース選抜vs高校選抜ではJユース選抜の主将を務めるなど、浦和はもちろん東京五輪世代としても期待される橋岡。未来へ向けた確かな第一歩を踏み出した。
(浦和担当 菊地正典)
2017/08/31 18:49