新潟は15日、流通経済大学から、FW渡邉新太の来季加入内定を発表した。
渡邉は新潟県新潟市出身。新潟U-18を経て、流経大へ進学した。現在は、2月の高知キャンプ、7月の聖籠ミニキャンプに続き、新潟の練習に参加中だ。この日の発表を受け、報道陣に「うれしいです。地元で昔から見ていた“特別なチーム”に、帰ってきてやれるので」と喜びを語った。
4年越しで夢をかなえた。高校卒業時、新潟U-18の同期でトップに昇格したのは酒井高聖のみ。「上がれなくて悔しかったから、最初はほかのチームでもっと活躍してやろうとも考えた。でもずっと試合は見ていたし、結果も気になっていて、やっぱり新潟は自分にとって特別だった。(大学で)4年間やっていくうち、絶対に新潟に戻ってやろうという気持ちに変わった」。大学1年時から、関東大学リーグ1部で戦うトップチームに昇格すると、主力FWに定着。16年には全日本大学選抜に選ばれるなど活躍し、早くからオファーを受けた新潟への加入を決めた。
ドリブル突破と鋭い動き出しで決定機を作り出すプレーが特徴。新潟の練習生として出場した試合でも、それは示してきた。今年2月の高知ユナイテッドFCとの練習試合(2◯0)では、クロスにスライディングで突っ込み1ゴールを記録。7月22日の新潟経営大(7◯1)との練習試合では、相手DFの背後を突くパスで伊藤優汰の得点をアシストした。
「ゴールでチームを勝たせたい。ゴール前に飛び込む嗅覚と、戦う姿勢が自分の持ち味」。ギラギラと目を輝かせる点取り屋が、“特別なチーム”の未来をけん引する。
(新潟担当 野本桂子)
2017/08/16 10:00