今節、敵地での岡山戦を控える愛媛だが、その指揮を執る間瀬秀一監督は自身にとって特別な意味を持つ勝利を狙っている。
間瀬監督はかつて千葉、岡山、東京Vでコーチの経験があり、それら同カテゴリーで戦う3チームを古巣とする。そんな古巣相手にホームでは千葉、岡山に勝利を収めているが、 「自分がホームとしていた場所に戻って、その地で勝利を収めることを、今季の愛媛の選手・スタッフと力を合わせて成し遂げたい」という思いとは裏腹に、アウェイでは千葉に敗戦し、東京Vには勝利を目前にしながら引き分け。今節のアウェイ岡山戦は、間瀬監督にとって“凱旋勝利”を挙げる「(今季で)最後のチャンス」になる。
「自分が住んでいた街、ホームとしていたスタジアム、仲間だったサポーター。そこでの勝利は、全然違う。これは何かに例えて言っても自分にしか分からないこと」
その思いは特別なもの。現在の岡山はリーグ戦13戦無敗中と好調を維持するだけにタフな戦いになることは間違いないはずだが、この指揮官の頭は常にポジティブだ。
「岡山が最後に負けたのはいつだと思いますか? 5月17日、水曜日夜19時からの試合でウチに負けて以来、負けていないんです。愛媛に0-2で負けてから13試合負けていない。今節ではその無敗の流れを自分たちが止めるつもりで岡山に向かいますよ」
その引き締まった表情は、強い意気込みと自信をうかがわせるものであった。
(愛媛担当 松本隆志)
2017/08/15 18:20