8日、千葉のDFイ・ジュヨンが讃岐に期限付き移籍することが発表された。第3節・名古屋戦でのフル出場以降、出番を失っていたところに舞い込んだオファーに、屈強な韓国人DFは「不安はない」ときっぱり。それよりもピッチに立つことをなによりも渇望しており、「試合に出るためにどこでも頑張るしかない。試合に出られないほうがキツイ」と移籍をほぼ即決したという。
讃岐は山形、栃木、千葉に続いてJリーグで4クラブ目の所属先となり、移籍経験は十分。出場機会を得るためには「チームメートと仲良くして、チームのスタイルとか、監督さんがやりたいサッカーを感じてやらないと、また(現状と)同じになる」と、コミュニケーションと戦術理解の重要性も身に染みて分かっている。
「不安はない」と自信を持つ理由がもう一つある。「日本語も少しできるし、韓国人選手もいる。なにより山形で一緒にプレーしたシミケンさんもいるから」と讃岐で主将を務めるGK清水健太の存在を心強く感じている。
8日夕にはチームメートが帰ったクラブハウスを訪れ、黙々とランニングで汗を流し、コンディション調整に余念がない姿が印象的だった。J1昇格を目指す千葉には「いまのサッカーを続けていけば、(J1昇格)プレーオフまでいくことができる」とエールを残しつつ、J2残留を争う讃岐では「自分のポジションはDFなので、まずは失点しないことが大事。失点を減らせば大丈夫だと思う」と残留貢献を誓う。
ちなみに香川県の名物は『讃岐うどん』だが、「麺類はあまり好きじゃない」(イ・ジュヨン)そう。讃岐は練習後、仲の良いチームメート同士でうどん屋に繰り出し、昼食を取ることが日常なだけに、まずは“うどん好き”になることがチームに溶け込む第一歩となりそうだ。
(千葉担当 大林洋平)
2017/08/09 07:00