1分4敗。この数字は下平隆宏監督が就任以降の対仙台の柏の戦績である。
昨季はカップ戦を含め、3戦全敗。今季も第4節に日立台で対戦した際には、90分をとおして圧倒的に攻め込みながら得点を奪えずにいると、後半ロスタイムに失点を許し敗戦。5月10日に行われたルヴァンカップグループステージでの対戦でも、1点をリードして迎えた終了間際に追い付かれ、“初勝利”を逃した。
この現状を踏まえ、指揮官は今節・仙台戦に向けて選手たちに熱くメッセージを伝えたという。
「単純に『俺が勝ちたい』と強くメッセージとして伝えた。その上で準備できるもの、仙台に対してやれることをやっていこうと話をした。もちろん連敗していることもあるけど、目の前の相手、最近勝てていない仙台に勝ちにいこうと思っている」
その言葉を受けた選手たちも“初勝利“に意欲を燃やす。仙台キラーのクリスティアーノが「今季は10試合負けなしや8連勝という状況があって非常に良い年でもあるので、ここでそういうジンクスを一切振り払うようなゲームになれば良いと思っている。仙台のスタジアムでは自分がプレーしたゲームのすべてで得点を決めているので、そういう意味も込めて勝って終わりたい」と自身のゴールでチームを勝利に導くことを誓えば、28日に32歳の誕生日を迎え、練習後にはチームメートやスタッフから祝福を受けた鎌田次郎がケーキを片手に「僕が柏に帰ってきてから仙台に勝っていないので、勝ちましょう!」とチーム全体の士気を高めた。
リーグ優勝へ向けて負けられない後半戦。チーム一丸となって宿敵・仙台から勝ち点3を奪い取る。
(柏担当 須賀大輔)
2017/07/29 15:13