今節は首位・神戸戦。この一戦に熱い思いを抱いているのは、やはり楠瀬章仁だろう。流通経済大卒業後、3シーズンに渡ってプレーした“古巣”との対戦になる。
けがにも悩まされ出番に恵まれず、松本に新天地を求めた昨季は公式戦31試合に出場、武器である切れ味鋭いドリブルでアピールした。今季はここまで左ワイドのポジションで出場機会をつかみ、第4節・札幌戦では自身リーグ初得点となる逆転弾で勝利に貢献した。
古巣相手に「3年間お世話になったチームで、J2に落ちて欲しくなかった。J1で対戦したかった」と本音も漏らすが、「都倉(賢)や大屋(翼)など仲の良い選手も多いが、ピッチに入ったら関係ない。成長している姿を見せたい」と静かに燃えている。
普段は辛口の指揮官も「今季は開幕からずっと調子が良いし、トライし続ける姿勢は良い」と高評価。古巣相手に恩返しができるか、注目だ。
(松本担当 多岐太宿)
2013/03/28 16:52