「チームのために自分ができることをする」
こう公言してはばからなかった丹羽大輝のスタイルはG大阪との契約が終了する最後の一日まで変わらなかった。
広島への完全移籍が決まっている丹羽は、J1第17節・仙台戦を翌日に控えた30日、非公開で前日練習を終えたチームとは別でランニングなどのコンディション調整に取り組んだ。仙台に向けて出発する長谷川健太監督や遠藤保仁らと全員で握手をかわし、そしてこれまでならば自らも乗り込んでいたはずのバスの出発を見守った。
ピッチ内で見せて来た全力プレーさながらに、両腕を大きく振り、明日からは敵となる仲間を見送った丹羽。移籍が決まった直後の囲み取材ではその場にいた記者の一人一人に握手を求め、「ありがとうございました」と感謝の言葉を口にした。そしてアカデミー時代からガンバ愛を一心に背負って来た丹羽は 「これからもG大阪をお願いします」と力を込めた。
熱いプレーと、さまざまな笑いを提供してくれた丹羽大輝は7月2日、市立吹田サッカースタジアム内にあるミュージアム「ブルストリア」でサイン会を実施する。
(G大阪担当 下薗昌記)
2017/06/30 20:31