「(Jリーグで)初ゴールを決めるまで時間もかかったし、ポストに当たったシュートも何度かあった中、チャンスが少しずつ近づいてきて決められたゴールだったので、もちろんうれしかった」
25日の前節・岐阜戦(6○4)でチーム5点目となるJ初ゴールを決めた千葉のMFアランダは、来日2年目、リーグ戦通算38試合目での一発を率直にこう振り返った。
その一方で、繰り返し強調したフレーズがある。
「チームに貢献するため、自分に何が求められて、何ができるかということを常に考えながらプレーする姿勢は変わらない。ゴールはその手段の一つ。自分としてはゴールが一番大事なことではない」
この主旨を踏まえても、チームが4失点を喫したことにより、結果的に自身の得点が決勝点となり、苦戦が続いていたアウェイゲームで第8節・山口戦以来、約2カ月ぶりの勝利に貢献したことには満足している。
リーグ開幕当初の持ち場はアンカーだったが、現在は少し位置を上げたインサイドハーフでの起用が続く。「慣れてきたのか、うまくできているのかを自分で評価するのは難しい。ただ、本来のポジションではないが、自分の100%を注ぐ気持ちは変わらない」。32歳となったいまでも、要求される役割に真摯に向き合う。
そこでやはり期待してしまうのは、勝利につながる自身2得点目。
「自分の仕事はボールを奪って攻撃につなげること。チームに貢献する姿勢が大事で、その姿勢を貫いていれば、2点目を決めるチャンスが自ずとくる」
百戦錬磨の元パラグアイ代表は、スタンスをブラさないことが結果をつかむ一番の近道だということを知っている。
(千葉担当 大林洋平)
2017/06/28 19:18