「しばらくなかったことですね」と實藤友紀が言ったのは、自身の先発連続出場について話を振ったときのこと。J2第5節の山形戦から前節第18節の千葉戦までの14試合で先発フル出場を続けているのだが、實藤のこれまでの連続先発の最高は川崎Fに所属していた13年で19試合。その好調ぶりを自己分析してもらった。
まず、前提として”自身の良好なコンディション”を挙げた。「これまでけがが多かった。しかも筋肉系ではなく骨折など。いま、コンタクトプレーを避けてはいるわけではないが、倒れ方や着地の仕方には注意しているので大きなけががない」。「練習後にマッサージを受けるなんて”オジさん”のやることだと思ってやらなかったけれど、いまは少しでも違和感があるとトレーナーのところに相談に行くし、練習前に体をほぐしてもらうこともある」。そういう細部の気遣いによる良好なコンディションが理由の一つ、との分析。
面白かったのは以下の分析だ。「僕はどちらかというと攻撃力が特長の選手。昨季はJ1での戦いということもあるが、3バックが5バック気味になって前の選手も下がって守る時間が長かく、スペースもなかったので自分の特長を出しづらかった。でも今季は同じ3バックでもチームが攻撃的に出る試合が多いので、僕がボールを持ち運ぶ場面も多く、特長を出しやすい。僕の出番が増えたのはチームの攻撃的な進化の証明でもあるのでは。でも、警告3回で粘っているけれど(第9節・水戸戦で3回目)、そろそろ出場停止で連続先発も途切れるかも、ですね」。
まあまあ、そんなこと言わずに『19』越えを。
(福岡担当 島田徹)
2017/06/14 19:20