5月29日にクラブからの退団とコロンビアへの帰国が発表されたダニルソンが本日31日、雁ノ巣での最後のトレーンングに汗を流した。
練習後にはチームメート、コーチングスタッフとの集合写真におさまり、足を運んでくれたサポーター・ファン一人ひとりに通訳を介して会話をかわすなど“日本”との別れを惜しんだ。
そんなダニルソンに福岡での一番の思い出を聞いた。その答えは実に予想外のものだった。
「一番の思い出? それはチームの中に常にあった一体感だ。昨季はなかなか勝てなくて本当に苦しいシーズンだったが、一日たりともバラバラになったと感じたことがなかった。負けが続けばそういうムードになってもおかしくないのに、練習場に来て、ロッカールームに入って毎日のように感じていたのは揺るぎない一体感だった。求められている答えとは違うかもしれないが、僕にとっての一番の思い出は、それなんだよ」
退団の理由は『家庭の事情』ということで、コロンビアに帰国した後、家族としばらくの間一緒に過ごす時間を作って、それから現役を続けるのか、あるいは違う道を歩むのかを決断したいと言う。
「もちろん、アビスパのことはコロンビアからチェックするよ。昇格を願ってね」
ダニ、サヨウナラ!
写真:島田徹
(福岡担当 島田徹)
2017/05/31 17:56