第45回トゥーロン国際大会2017のU-19日本代表メンバーに選出された京都のDF麻田将吾が、フランスへの出発を前に燃えている。
U-15~17の年代別日本代表にはコンスタントに選ばれてきた麻田だが、プロ1年目の今季は苦い思いを味わってきた。レベルの高い選手ばかりのプロの世界に戸惑い、「自分のプレーがまったくできない状況」に陥る。同い年のチームメートである岩崎悠人が開幕戦から出場機会を得て、U-20W杯にも順当に招集されたのに対し、麻田は開幕からベンチ外が続き、狙っていたU-20W杯への参加もかなわなかった。
そんな中、7日のJ2第12節・讃岐戦でプロデビューを果たし、クラブでも上り調子の状況で巡ってきたのが今回のトゥーロン国際への招集だ。「久しぶりの代表だし、イングランドとか強いチームともやれる(日本はグループステージでキューバ、アンゴラ、イングランドと対戦)。自分がどれだけできるようになっているのか、すごく楽しみ」と麻田の言葉にも熱がこもる。
世代的には2020年東京五輪で主力となる幸運な世代。麻田も当然、視界の先に3年後の大舞台をしっかり見据えている。「いま、U-20W杯に行っている人たちが頑張っているけど、その人たちにも負けないようにしたい。U-20W杯が終われば、次の競争が始まる。アピールし直せる機会はあるので、まずはその競争に入れるようにしたい」。
麻田は25日の練習を最後に京都を離れてU-19日本代表に合流。その後フランスへ旅立ち、29日(日本時間30日0時)にトゥーロン国際大会グループリーグ初戦のキューバ戦を迎える。
(京都担当 川瀬太補)
2017/05/24 17:39