大分は21日、J2第15節で町田と対戦する。両軍が対峙するのは15年のJ2・J3入れ替え戦以来で、大分サポーターにとっては絶対に借りを返したい相手だ。
チームは昨季J3で優勝し、1年でJ2復帰を果たした。片野坂知宏監督の下、新たなスタイルを構築中のチームには、一昨季の入れ替え戦を経験したメンバーは少ない。一方の町田には当時、15年に大分から移籍した土岐田洸平と増田繁人が在籍し、試合後にJ3降格が決まった大分のゴール裏で号泣した。
今節、土岐田は負傷中だが、増田が古巣戦に向けて気合いを入れているらしいと聞いたGK上福元直人(写真)は、感慨を押し殺すように「ただの敵ッス」と言った。「この一戦にはいろいろな思いを抱いている人がいると思うが、自分たちはそれを背負いつつも、目の前の一戦一戦を大事に戦っていくだけ」。
町田には大分アカデミー出身の井上裕大と戸高弘貴も在籍する。ニ人の後輩にあたる國分伸太郎をはじめ、対戦を楽しみにしている選手も多い。因縁深き対峙に、それぞれが士気を高めている。
写真・ひぐらしひなつ(エルゴラッソ大分担当)
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2017/05/21 07:00