今節、愛媛は5連勝中のホームで名古屋を迎える。
名古屋との対戦は公式戦で初。それだけに『オリジナル10』である名門のビッグネームを前に、内心たじろぐ気持ちも禁じ得ないところだが、好調の波に乗る愛媛の選手たちの言葉は意外なまでに堂々としたものだ。
「名古屋は歴史のあるクラブだし、それも華やかな歴史を持っている」
そう話すのは、愛媛の最古参選手・浦田延尚。リーグ制覇、そして天皇杯をも手にしてきた名門に対してリスペクトする気持ちは持ちながらも、「自分たちは今回、名古屋の歴史を作ってきた選手と試合をするわけではない。同じカテゴリーにいるというのには理由があるし、いま同じような順位にいるのにも理由がある」と現実を見つめてキッパリ。その“名前”に臆することなく、いつもどおり真正面から勝負に挑んでいくと話す。
連戦による疲労がある中、ホームで戦えるアドバンテージについても、「お互いにコンディションは『100』ではない。この連戦でコンディションが戻り切ることはないけど、たぶん名古屋のほうがキツいと思う」と、相手の遠征によるさらなる疲労も味方につけて戦う。
また、今節はクラブ今季最多の観客動員数が見込まれているだけに、ここでの勝利はここまで苦戦中の集客面に対しても大きな起爆剤になり得る。
得るべきものは勝ち点や自信だけではない。だからこそ、そのモチベーションは疲れを吹き飛ばすほどに高まっているはずだ。
写真・松本隆志(エルゴラッソ愛媛担当)
(愛媛担当 松本隆志)
2017/05/20 16:44