14日に首位・鹿島との一戦を迎える神戸。上位に食らいついていくために大切なゲームとなり、チームの勝利への意気込みは強い。同時に、昨季まで神戸に在籍したペドロ・ジュニオールとの対戦という側面もある。
ネルシーニョ監督は今季のペドロのパフォーマンスについて、「個の能力が秀でている。スピードもあるし、前線での仕事の目的がはっきりしている。何試合か見たが、キレもあるし、特長を出している。相手としてしっかりと注意して対応しないといけない」と語った。
さらに、昨季のチームメートだったGKキム・スンギュは「ドリブルのスキルの高い選手」と評する。このドリブルに関しては以前、松下佳貴が、ペドロが相手選手と交錯しても「ボールがペドロのところにこぼれていた」と今なお不思議そうに振り返るなど、身をもって体感。そして、岩波拓也は「スピードがあるし、カウンターの起点にもなる。一人で点を取れる選手だし、しっかりとつぶさないといけない」ことを強調している。
今季新加入のウエスクレイにもペドロについて聞くと、「12年に一緒にプレーしているので、よく知っている」という。ブラジルのゴイアス州ゴイアニアを本拠とするビラ・ノバでチームメートだった二人。「そのときといま、経験を積んで成長した彼は別人かもしれない。素晴らしい選手であることは(神戸の)みんなが知っている」と警戒心を強めた。
その上で、ウエスクレイは「彼だけを注意しても解決しない。全員を意識して戦いたい」とも述べ、鹿島攻略に懸けるチームの総意を代弁していた。
(神戸担当 小野慶太)
2017/05/13 18:39