20日、山形がトレーニングを行った場所は野球場。春先から使用できるメイン練習場の整備が遅れていることもあり、同じ山形県総合運動公園内の施設を使用しているが、おもに使用しているサブグラウンドは連日の使用で荒れてきているほか、サッカー場、ラグビー場の天然芝の状態も思わしくない。そこで2日前に木山隆之監督が野球場を視察。「枯れて茶色く見えるけど、芝の状態は一番いい」と使用を決めた。
野球場でのプレーが「初めて」というのは本田拓也。「ボールが走って良かった」とピッチ状態には満足しながら、「斜めだったから(笑)。ちょっとコーンとか分かんないときもあったし、長いパス出すときの奥行きとかも難しいですね」。しかし最初こそ戸惑ったが、時間とともにアジャストしていったのはさすが。
「ここには思い入れがある」と話したのは山田拓巳。高卒1年目の08年に、この野球場をよく使用していたそうだ。
「試合でメンバーがアウェイに行ったときに、メンバー外の練習で利用しました。コーチがいまみたいに多くなく、居残り組にはコーチがいなかったんですよ。だから、ユースでコーチをしていた健二さん(髙橋、現湘南ヘッドコーチ)がメンバー外練習に来てくれました。ここでは健二さんとよく練習した思い出があります」となつかしそうに話していた。
現役時代にも指導者時代にも野球場を使用した経験があるいう木山隆之監督は「甲子園(球場)で試合したこともある」と記憶をたどった。甲子園球場で、木山監督が所属していたG大阪とV川崎のプレシーズンマッチが94年と96年の2度行われた記録があるが、94年は「僕、骨折して明けたあとだから…」とのことで、どうやら96年2月18 日の試合に出場していた模様。「ラモスさんもいたし、ハシラさん(柱谷哲二氏)もいたし。カズさんはいなかったなあ」と対戦した選手や、控え室までの距離がやたら長かったことは記憶していたが、肝心の結果に関しては最後まで思い出せなかった。
(山形担当 佐藤円)
2017/04/20 19:04