今節・町田戦を控え、リカルド・ロドリゲス監督が真っ先に伝えたかった情報――。
ロドリゲス監督のもとへ向かうと、質問をする前に自ら何かを喋り始めた。何の話題かと興味津々で耳を傾けると、“通訳の小幡直嗣がすごいんだ!”と伝えたかった様子。
小幡氏は湘南の下部組織に所属していた経歴もあり、選手同様、若いころはサッカー少年だった。しかし一方で、実は陸上競技(中距離)で名を馳せたこともあったそう。
「3000mだったと思いますが、小6のときに町田市の大会記録を持っていました。でも、1500mのほうが速かったですよ。中1のときには同世代と競って東京都で1番になったことがあります。何かよく分からないですけど、陸上の召集レターみたいなものをもらったこともあります(笑)。サッカーをやっていたので、『いやいやいや、行かない』とすぐ断りましたけど」
ロドリゲス監督は、雑談の中でこの話題を耳にしたらしく、そのことを記者陣にも伝えたかったようだ。
ちなみに小幡氏がプレーしていたポジションは…。「GKでしたけど、フィールドの誰よりも速かったですからね(笑)、かなり前まで出て行くタイプでした。本当にハーフウェーラインまで出ていました」。“チーム最速”を誇りながら、フィールドプレーヤーではない。ロドリゲス監督を支えている名通訳は、謎多き男である。
写真・柏原敏(エルゴラッソ徳島担当)
(徳島担当 柏原敏)
2017/04/20 19:30