仙台のGKシュミット・ダニエルが、J1第8節・広島戦に向け、今まで以上に最後尾からチームを支えるプレーを実践しようとしている。
シュミットは12日のルヴァンカップ・磐田戦(2◯0)での無失点勝利に貢献すると、16日のJ1第7節・鹿島戦(1●4)でも先発。しかし、この試合は大量失点で敗れ、巻き返しを誓っていた。
「できれば下(足元)でリズムを作る時間を作りたいけど、下からつなごうとしても相手の強いプレッシャーなどでロストしそうなときは、それを恐れてリズムが悪くなってしまう。場合によっては相手を食い付かせてから、長いボールで周囲のスペースを使って、それからリズムをつかむことが必要なときもある。しっかり状況に応じたコントロールをできるようになりたい」と、最後尾からチームを落ち着かせる要素の一つを語った。
全国的にここ2日は低気圧の影響で風が強く、仙台の練習場でも強風が吹き荒れた。しかし、フィード能力を武器にしているシュミットは、強風の中でも冷静に、精度の高いロングパスとショートパスを使い分けていた。
「試合では、ここまでは強くはならないと思うけど…僕は、アルウィンで風の強さへの対応について経験がある」と振り返る。シュミットは16年に松本へ期限付き移籍をしており、風の強いアルウィンで練習や試合前に風速などのデータと向き合って、さまざまなプレー条件を体感できたとのことだった。
(仙台担当 板垣晴朗)
2017/04/20 17:56