前節のホーム熊本戦でJデビューを果たすとともに決勝弾となる初ゴールを決めて、一躍脚光を浴びた大卒ルーキーの丹羽詩温。そこで得た結果は早速オフ明けのトレーニングから大きな自信になっていることをうかがわせた。
記念すべきJ初ゴールは決して偶然の産物ではない。その試合で勝負の切り札として丹羽を抜擢した間瀬秀一監督は次のように話す。
「練習からアイツ(丹羽)はちゃんとやっていたし、ベンチに入って出場機会がない中でも常に良い準備をしてくれていた。本当に結果を出す人間とはそういうもの。だからゴールは完全なる必然だった」
なかなか出場機会は巡って来ずとも、不満をもらさず100%の準備を怠らずやってきた。だからこそ、チャンスが巡ってくれば「出たら絶対点を取ろうと思っていた」という高いモチベーションもあったという。
ルーキーFWとしては何より大きな自信につながるゴールという結果を手にしたことは、練習にも早速ポジティブな影響をもたらしている。
「今まではちょっと不安を抱えながらやっていたところも、そういう感覚がなくなった」(丹羽)と実戦形式の練習においてより思い切りの良さが前面に出た。これには間瀬秀一監督も「前線に入ったら怖さも出てきていた」と目を細める。
今後、丹羽に求められるのはこれを継続すること。
「大学(明治大)では結果を出した次の試合、みんなが注目する試合でどういうプレーができるかが一発目の結果を出す以上に大事だと言われてきた」
おごることなく100%の準備をし続けることで、その輝きをさらに増すことができるか。
写真:松本隆志
(愛媛担当 松本隆志)
2017/04/12 17:41