体調不良の影響によりJ1第2節・FC東京戦、第3節・磐田戦を欠場した大宮のFW大前元紀だが、18日の第4節・甲府戦に向けて順調な調整を続けている。15日のゲーム形式のトレーニングではドラガン・ムルジャ、江坂任らと良好な連係を見せた。
「2試合目、3試合目と出られなかったので、やっぱり自分が出て違いを見せられればいいと思うし、自分が出たときに点が入って勝てれば、評価もされると思う。でも、まずはチームが勝つことを考えてプレーしていきたいと思う」
チームは3連敗中と苦境にあるだけに、新エースの活躍を浮上のきっかけにしたいところ。今節の相手は堅守で鳴らす甲府だが、大前には崩していくイメージもある。
「甲府は5バックで守備が堅いと思うので、セットプレーは一つのカギになると思う。あとはボール保持の時間が長くなると思うので、この3試合はなかなか崩せていないけど、自分が入ったら、間、間で受けて相手を引き出して崩せたらと思う」
特にセットプレーはプレシーズンから大前がキッカーを任され、精度の高いキックで周囲をうならせてきた。ここまで1得点とゴール不足に悩むチームを活性化するためにも、オープンプレーだけではない貢献も期待される。
「川崎F戦もそうだけど、セットプレーからチャンスになっている。そこで点を取れればすごくラクになるし、先に取れれば甲府も前に来ないといけない状態を作れる。そうなれば良い試合の流れになると思う」
新10番の躍動が、連敗ストップへのカギを握る。
(大宮担当 片村光博)
2017/03/15 23:33