19日、チームが練習しているグラウンドに山田直輝選手が姿を見せました。左ひざ前十字靭帯損傷の重傷を負い、現在はチームを離脱している直輝選手。クラブハウスには「ちょくちょく来ている」とのことで、筆者も何度かその姿を目撃してはいましたが、グラウンドに出るのは久々だったようです。
直輝選手はまだ歩くのにも左足をひきずっており、「毎日、病院に通っている。ここでの本格的なリハビリがいつ始まるかはまだわからない」という状態ですが、「グラウンドでみんなと話すのは楽しい」と“直輝スマイル”を見せていました。
ただ、みんなには「真っ白だな」と言われたとのこと。実際、筆者から見ても違和感を覚えるほど顔は真っ白でした(笑)。そして原口元気選手が「顔パンパン。かわいさ半減」と笑いながら言っていましたが、そのことを伝えると「あいつには言われたくない」と反論していました。
前述の通り、まだ歩くのも完璧ではない直輝選手は浦和の試合をスタジアムで観戦することはできていないようですが、毎試合テレビで見ているとのこと。「今はサポーターのような気持ちで、負ければ悔しいし、勝てばうれしいという感じ」と、浦和でプレーすることを夢見ていた小学生の頃のような気持ちで試合を見ているようです。そして、「楽しいサッカーができている試合が多いし、一緒にやれればもっと楽しいと思う」という感想も。
現在は「少しずつ体幹トレーニングを増やして行って、ひさの可動域を出している段階」という直輝選手。「もちろんシーズン中の復帰を目指しているし、できるだけ早く復帰したいけど、再発が一番怖いので、焦らずにやりたい」と話していました。
3月20日に負傷した時点で発表されたのは全治6カ月。順調に進んでも復帰は9月下旬から10月上旬でしょうし、大きなけがであるため、完全復帰はさらにずれこむ可能性もあります。今年の好調なチームにおいて、直輝選手がいないことは残念ですが、この状況を乗り越えた時、きっと選手としても人間としても一回り大きくなれるはず。焦らず、じっくりと治し、埼スタのピッチで躍動する時を今から楽しみにしています。
(浦和担当 菊地正典)
2012/07/19 20:28