新潟は3日、新潟医療福祉大との練習試合(45分×2本)を行い、3-1で勝利。約250人のサポーターが見守る中で、今季のトレーニングを締め括った。
来季から横浜FMへの移籍が決まっている松原健も、前半45分に出場。「最後に3年間やってきた仲間とやれてよかった」。試合後は時間をかけてサインや写真撮影に応じ、サポーターとの別れを惜しんだ。
浮き沈みの激しい3年だった。14年に大分から期限付き移籍。豊富な運動量とクロスが持ち味で、開幕から右SBのレギュラーに定着するとリーグ戦31試合に出場。同年8月には日本代表に初選出された(出場はなし)。だが、新潟へ完全移籍を果たした15年4月に右ひざ半月板の手術を余儀なくされ、リーグ戦出場はゼロ。復帰後、16年1月のリオ五輪アジア最終予選はメンバー入りを果たしたが、2月に再び右ひざを傷め再手術。6月に戦線復帰したものの、リオ五輪メンバー入りは叶わなかった。
結果的に、新潟での約1年半をリハビリに費やすことになった。「自分との戦いが続いた」という二度の離脱は心身を成長させた。リハビリ中に鍛えた体は当たりにも強くなり、精神的にもタフになった。シーズン終盤は守備的な戦術の中で、攻撃的な持ち味を殺してでも体を張って役割を果たし、J1残留に貢献した。
「新潟での3年間は、間違いなく自分にとってターニングポイント。これからの人生の中で忘れることはない。ここで得たものを生かして、活躍することが恩返しになる」。選手として、次なる目標は日本代表。新潟への感謝を胸に、新天地での飛躍を誓った。
写真:野本桂子
(新潟担当 野本桂子)
2016/12/04 19:34