現在、最下位のチームは4試合を終えていまだに無得点だ。今季、鳥取から移籍してきたテクニシャンは、それに対して人一倍の責任感を見せている。「チャンスの数は増えているけど、点が入っていないのも事実。根気強くやっていくしかない」。岐阜の攻撃の軸に据えられている美尾敦は、そう話した。覚悟はプレーからも感じられる。第3節の群馬戦ではたった一人で5本のシュートを放ち、前節の愛媛戦でも積極果敢にミドルシュートを放った。試合前にはボランチの益山司を呼び寄せ、「お前、今日のノルマは2本な」と話したという。「うちのチームも早くケチャップ状態にならないとね。(古巣の)鳥取も3位だし、俺がいなくなったから強くなったとか言われたら嫌だから頑張らないと」。今節は負傷中の服部年宏や井上平に加え、リ・ハンジェも出場停止。攻撃を引っ張るのは、岐阜の司令塔・美尾である。
(岐阜担当 村本裕太)
2013/03/21 20:23