鳥取がJ3で3試合ぶりの勝利を挙げた10月30日のG大阪U-23戦。万博記念競技場のピッチでは162cmの「小さな巨人」が躍動した。
「フェル(フェルナンジーニョ)はやはり素晴らしい選手で、われわれの中では飛び抜けている選手」と柱谷哲二監督が絶賛すれば、かつてチームメートとしてピッチに立ったG大阪U-23の實好礼忠監督も「今日の中では本当に怖い選手でした。対応し切れなかったですね」と素直にシャッポを脱いだ。
フェルナンジーニョは04年から06年までG大阪でプレー。05年のJ1初優勝に貢献した。
そんなクラブの英雄の一人に対して、試合前はG大阪のサポーターもエールを送ったが、ピッチ内では相変わらず強気なドリブルで攻撃をけん引。鳥取の2得点はフェルナンジーニョのプレスがきっかけとなったばかりか、鋭いシュートも連発。「ガンバは僕が日本で最初にプレーしたチーム。いまでも親愛の念があるし、このスタジアムでプレーするのは特別な瞬間だった」とかつての古巣に対するリスペクトを口にしていた。
文:下薗昌記(エル・ゴラッソG大阪担当)
(写真は15年)
(G大阪担当 下薗昌記)
2016/11/01 20:27