本来のプレーが戻り始めている讃岐の馬場賢治。
ここ数節を振り返りながら、「出場させてもらっていたけど、あまりチームの力になれていないなと思っていた」と話す。周囲から言われるでもなく、誰よりも本人が気になっていた様子だ。だが、前節・熊本戦(0△0)を終え、「少し上向いてきた感じがする」と、今週はプレーも表情も良かった。
前々節・北九州戦(0●3)、残留争いをするライバルに敗れ、チームとしては非常に残念な結果になった。しかし、馬場としては前半で交代となり、ベンチから冷静に試合を感じられたことで「少し力が抜けた」。馬場のサッカーに向き合う姿勢や責任感は特筆すべきものであり、チームへの愛情も深い。それ故に、状況が苦しくなればなるほど、“自分が何とかしなければ”となっていたように言葉の節々から感じられた。そこが本来のプレーを制限してしまっていた原因の一つかもしれない。
J2残留が懸かった最終盤。“のびのび、リラックスして”と簡単にはいかない。だが、今節・町田戦では、肩肘張らずに普段どおりの良さを出してくれそうな予感がする。
(讃岐担当 柏原敏)
2016/10/29 20:29