僅差ではあるものの、神戸はJ1・2nd第15節を終えた時点で、リーグ戦通年の「インターセプト数」が第1位を記録している。積み上げた回数は「106」回。ボランチを主戦場にプレーする三原雅俊と藤田直之(写真右)に、このことについて聞いた。
三原は「相手にプレッシャーをかけて、前でボールを奪う意識が(数字に)出ていると思う。インターセプトする人だけじゃなくて、その一つ前のプレッシャーも関係している」と話した。藤田もまた、「(ボランチは)相手のボランチに対して厳しく行くので、そこで(インターセプトを)できているというのもあるだろうし、センターバックがしっかりつぶしに来てくれているので、そこも数字で出ていると思う」との見解を話している。
FWから相手の最終ラインに圧力をかけ、人に対して厳しく寄せて行くのが神戸の守備のルール。ボールを狙い通り回収することで、速攻と遅攻を判断よく遂行する″良い攻撃″につなげるのがチーム戦術の大原則であり、三原も藤田もボールを回収する力への自信を深めているようだ。
一方で、ファウル数も1位だが、これは断トツ。2位の鹿島が「459」回に対し、神戸は「507」回を記録している。これに三原は苦笑いを浮かべつつ、「(人に)強く行くことを求められている中で、それを実行しようとしている」と球際のバトルを重視するがゆえの表裏の数字と指摘。ピッチの戦術体現に自信を抱きつつ、「ファウルじゃなく、ボールを奪えるように」とも話し、ボール奪取のスキルをなお向上させたいとしている。
(神戸担当 小野慶太)
2016/10/28 18:58