東京Vは前節の札幌戦で5試合ぶりの勝利を手にした。今季の主力を担っていた井林章と中後雅喜を負傷で欠く中、首位の相手に対して打ち破った好ゲーム。この一戦を、ゲームキャプテンとして初めてピッチに立った高木大輔が振り返った。
前々節の山形戦では良いところなく敗れていた。そんなタイミングで迎えた相手は、ホームで無敗記録を継続している首位の札幌。決して簡単な試合でないことは明らかだった。それでもチームが勝つことにこだわり、最後まで戦う姿勢を貫くと、勝利という結果が自分たちの元に転がり込んだ。
この日、キャプテンマークを巻いた高木大輔は「自分たちらしかったか、そう言われれば自分たちがやりたいサッカーではなかった」と語りながらも、これまでの試合との違いを説明する。
「あんなに全員が気持ちを前面に出した試合って、すごく久しぶりだったなと思う。純粋に札幌に勝つ、このメンバーでもできる、そう証明したいという気持ちが出たと思うので、そういう面でチームの一体感を感じるゲームだった」
自身のゴールについては「ベストゴールにノミネートされなかったんですよね。あのすごさがあんまり伝わっていないのかな(笑)」とおどけながらも、「なんであそこに抜けたのかはわからない。思い切りシュートを振り抜いた結果がゴールにつながったので、足を振ってみるもんだなと思った」と振り返る。
「ここで連勝をすることが自分たちにとってどれだけ大きいかは全員が分かっている」と前を向く高木大。今節は3週間ぶりにホームに帰ってくる。多くのサポーターの前で、勝利にこだわる東京Vの姿を見せたい。
(東京V担当 林遼平)
2016/10/28 19:19