今週からチームの全体練習に合流している柿谷曜一朗が28日、右足関節じん帯損傷の手術後、初めて全選手と同じフルメニューをこなした。
もっとも、柿谷本人は練習後、「まだ(合流)してないですよ。まだ、まだ。(何かを話すのは)もっと(完ぺきに)治して、しっかりとサッカーをやってからですね」と語るにとどめたが、練習中は選手ともコミュニケーションを取り、笑顔も見られるなど、復帰へ向けた階段を少しずつ踏んでいる様子が伝わってきた。
ここまで、「長い間、実戦から離れているわけだから、すぐに(公式戦での)復帰というわけにはいかない」と柿谷の様子を慎重に見守ってきた大熊清監督からも、「戻ってきてくれたことはチームにとっても大きい。復活できる前の段階までにはなってきた。彼の場合は90分できなくても、ワンポイントでもチャンスを作る力がある」と前向きなニュアンスが含まれる言葉も出始めてきた。
公式戦で背番号8の雄姿が見られることはもうしばらく先にはなりそうだが、逆転でのJ1自動昇格を目指すチームにとって、「いるだけでピリッとした雰囲気になる」(丸橋祐介)“キャプテン”がピッチに戻ってきたことは、何よりの朗報だ。
(C大阪担当 小田尚史)
2016/10/28 17:44