金沢の野田紘史が、古巣・岡山の本拠地に「初凱旋」する可能性が高まっている。前節は累積警告のため出場停止だったが、今季は左SBとして定位置を確保しており、今節出場すれば6年ぶりに古巣のピッチに立つ。
野田は2009年途中から1年半、浦和から岡山に期限付き移籍。2009年、岡山でプロデビュー。「多少意識するが、(残留争いで)そんなことを言っていられない。岡山が相手だからというよりも、僕たちは絶対に勝ち点3を取らないといけない」。
古巣戦は恩返し弾やアシストが注目されがちだ。しかし、「そこまでは考えていない。個人として結果を出せたら良いが、勝ち点3を取るために最大限できることをやりたい」という。
「阿部勇樹さんが『みんながMVPを狙おうとするのではなくて、いつもどおりやろう。そうすれば絶対に良い結果が出る』という(主旨の)ことを、ルヴァンカップの決勝の前に言っていた」
(10月12日付:『阿部勇樹、肋骨骨折』。それでも鉄人主将はルヴァンカップ決勝への意欲十分)をエル・ゴラッソのフラッシュニュースでチェックした野田は、浦和対G大阪の決勝戦をTV観戦。
「阿部勇樹さんがPK戦を一番に蹴りに行ったのを見て、絶対に外さないと思った。練習でもよく蹴っていたけど、外すのを見たことがない。あの人はすごいです」とコメント。
阿部勇樹の言葉のように、野田も「いつもどおり」を心がけ、古巣・岡山戦に臨む。
(金沢担当 野中拓也)
2016/10/21 13:20