「自分が一番ビックリしました」。関根貴大がそう言って笑ったのは、15日のルヴァンカップ決勝・G大阪戦後の右足のことだった。
試合後、遠藤航や駒井善成がSNSにアップした写真で、スパイクを脱いだ関根のソックスの右足親指付近が赤く染まっていた。「全部取れたとかじゃないけど、爪が剥がれてそこから血が出ていた」。
「後半の最初のほう」にボールを奪いに行った際、自分で蹴って「爪いかれたな」と思ったという。ただ、「(試合後に見て)ああなっているとは思わなかった」。それゆえに自分でも驚いてしまった。
19日はチームとは別にランニングのみで調整を終えたが、この日はフルメニューを消化。レギュラー組の左ワイドでプレーした。痛みはまだ「多少はある」ようだが、「爪が剥がれるなんてサッカー選手には多い」と言いながら「自分は初めてですけど」と笑ったが、「当たり前なけがだと思うし、何の問題もなくやれる」とプレーに支障はないことをアピールした。
ルヴァンカップを制した直後は「本当にうれしかった」と話しながら、「こういう緊迫した試合で点を取る選手にならないと」と反省もしていたが、この日もあらためて、「ルヴァンカップは得点できるチャンスが数多くあったので、そこで決め切れないのが課題」とコメント。そして22日の新潟戦は得点に関しては狙いやすい左ワイドでのプレーになりそうなことについて、「チャンスは毎試合あるので、しっかり決められれば」と意気込んでいた。
(浦和担当 菊地正典)
2016/10/20 16:23