「北九州戦で特別な感情が湧き出てくるのか、もしくはそうでないのか。実際にどちらに感情が傾くのかは、本城に行ってその場所に立ってみないと分からない」。監督としてのファーストキャリアのチャンスを与えてくれた特別なクラブである北九州戦を前に、そう話していた三浦泰年監督。北九州戦から一夜明けた21日、練習後に指揮官を直撃すると、次のような答えが返ってきた。「(古巣戦は)もう1試合で十分。北九州は監督としてのファーストキャリアを迎えた場所でもあるけど、実際に本城に立ってみて、感傷に浸るという感じではなかった。どうすれば良い結果を持って帰れるのか。何をもって良いサッカーと言えるのか。それを味わいながら、できることをやった結果が引き分けだったということ」。特別な感情はなく、90分の中で、ただただ勝利だけを希求した東京Vの指揮官。三浦監督は引き分けに終わった結果に対して、悔しさをにじませていた。
(東京V担当 郡司聡)
2013/03/21 19:18