14日、ルヴァンカップ決勝を戦うG大阪、浦和の両チームが試合会場の埼玉スタジアムで公式練習を行い、G大阪の長谷川健太と倉田秋、浦和のミハイロ・ペトロヴィッチ監督と阿部勇樹が共同記者会見に臨んだ。
会見では長谷川監督が「本当に素晴らしい相手と決勝戦を素晴らしい舞台でやれることを幸せに思います。明日のゲームはわれわれが持っているすべての力を出して、良いゲームをして勝利をつかみ取りたい」と話すと、ペトロヴィッチ監督は「長谷川監督がすべて言ってしまったので、私もまったく同じコメントだ」と冗談で返しつつ、「われわれはG大阪との大事な戦いで負けてきた過去がある。明日のゲームも必ず緊迫した、どちらに勝敗が転ぶか分からないゲームになるだろう。ただ、われわれとしてはチーム一丸となって最後の最後まで戦い、今度こそは勝利をつかみ取るために全力を尽くしたい」と、2014年のリーグ戦や2015年のチャンピオンシップ準決勝、天皇杯決勝で苦杯を舐め続けた相手へのリベンジへ向けて意気込みを語った。
近年は大舞台でG大阪が勝利していた一方、2週間前のリーグ戦では埼スタで浦和が4−0で大勝した。しかしG大阪の倉田は「前の大敗で危機感は覚えて気持ちの部分で『やってやろう』というのはさらに高まってきているので、それを明日ぶつけられたら」と話し、直近の大敗の悔しさをバネに決勝を戦うつもりだ。一方、そのリーグ戦で肋骨を骨折していた阿部は、「ここにいるということは大丈夫なんじゃないかと思う」という表現で明日の出場を示唆した。
また、13日の非公開練習中に負傷したと見られているG大阪のFWパトリックについて長谷川監督は、「状態はまだ何とも言えないが、帯同は難しい」という表現にとどめたものの、重傷で欠場は確実視されている。
ナビスコカップからルヴァンカップへ大会名称を変えて初の決勝となる今回。頂点に立つのは国内3冠を達成した2014年以来となるG大阪か、同大会では2003年以来13年ぶり、タイトルとしては2007年のACL以来9年ぶりとなる浦和か。決戦は埼スタで13時5分に幕を開ける。
(浦和担当 菊地正典)
2016/10/14 16:45