昨季のJ3リーグ戦で34試合に出場し32得点を挙げ、リーグを席巻した山口のFW岸田和人は今季、けがに見舞われて苦しいシーズンを送っている。
第35節を終えて19試合出場4得点の成績には、「相当、不甲斐ないと自分でも思っている」と言い、「けがを言いわけにしていた部分も多少自分の中にはあったけど、けがをしていたと言っても試合には19試合も出ているわけで、それで4点という数字は本当に少ない」と嘆く。しかし、だからこそゴールへの欲求は高まっている。「最低でも二ケタ」を目指し、残りのシーズンを背番号9は全速力で走り抜ける構えだ。
度重なる負傷によってまだコンディションは万全とは言えないが、「気持ちの部分でフレッシュだし、気持ちを前面に出していきたい。そういうことが周りの人にも伝わるようなプレーができれば、自ずと良いプレーができると思う」と岸田は力強く語った。
16日のJ2第36節・徳島戦では、先発出場の可能性が浮上している。2試合連続無得点のチームにあって背番号9に懸かる期待は大きくなるが、誰よりも期待しているのは岸田自身だろう。「チャンスが多くても点が入らないとダメだと思うし、点が入らいないのが誰のせいかと言えば、やっぱりFWのせい。結果でチームに貢献したいと思っている」。岸田はストライカーとしての責任を強く感じながら徳島戦に備えている。
(山口担当 寺田弘幸)
2016/10/12 17:13