4日、日本代表は6日に行われるロシアW杯アジア最終予選・イラク戦(埼玉)に向けた合宿3日目を迎えた。この日は本田圭佑ら最後の海外組が合流し、全25人でのトレーニングを行った。
前回の最終予選から引き続き招集された浅野拓磨は、2日目からチームに合流。日本代表に手倉森誠コーチが再入閣したことに「何でいるんですかって聞いてしまった(笑)」と笑顔で話し、「頼りになる人が増えた安心感がある」と喜んだ。
8月にイングランドの強豪・アーセナルからドイツのシュツットガルトに期限付き移籍。9月の公式戦では、途中出場を含めて4試合すべてに出場し、海外で新たな経験を積んでいる。
「ドイツに行ってピッチの中でいろいろ感じることはあるし、正直なところ僕はまだまだだなと感じた。足りないところがたくさんあるなと、試合を重ねながら感じている。でも、やっぱり海外で経験を積んで、ここに来ているという自信は持っている」
自分自身をしっかり分析し、足りないところを補う。浅野はさらなる成長のために、日々多くのことを感じている。
「日本にいたときよりもっと高めないといけないと思ったのは球際の部分。そこは厳しいなと思った。代表に来てもすごく言われるし、それをあらためて世界の場で感じられたというのが、すごく自分の中で大きな何かを得られたのかなと思う」
浅野は9月のUAE戦で途中出場、アウェイのタイ戦では先発し82分までプレーするなど、徐々に出場時間を増やしている。その中で、今後は岡崎慎司とのポジション争いがより激しくなることは間違いない。
「僕もスタメンから試合に出ないといけないと強く思っているけど、岡崎さんのような良い見本が目の前にいるので、まずはあの人の良い部分をしっかり見て、盗みながら自分のものにしていけらたら、もっと成長していける。自分の良さを生かしながら、いずれポジションを奪えるような選手にならないといけない」
日々成長を遂げている若きストライカーは、自身の現状をハッキリと自覚し、前を向く。どんな状況でもチームの勝利に貢献する準備はできている。
文:林遼平(エル・ゴラッソ日本代表担当)
(BLOGOLA編集部)
2016/10/04 21:38