ボスコ・ジュロヴスキー監督の下で勝ち点7を積み、残留圏までの勝ち点差を『1』とした名古屋。その全4試合に先発出場している一人がMF小川佳純だ。指揮官は「前(ストイコビッチ監督時代)から一緒に戦っているし、私の考えを分かっている選手の一人だ」と、背番号10の戦術理解度の高さと知性に信頼を寄せている。
監督交代後の3試合はインサイドハーフでプレーした小川だが、前節・仙台戦(2〇1)では右ウイングの位置で出場。決まり事の多い現戦術の中、それもいきなりの配置変更だったが、電光石火の先制点となる今季初ゴールを奪ってみせた。
「場所がどこであれ、信頼されて使ってもらっているとも思うので、与えられたポジションでやるべきことをやるだけ。前で出るからには点に絡まないといけない」
もっとも本人は「点を取れたことは良かったけど、あの試合は、あの1本しかシュートを打てていないので」とも加えるなど満足はしていない。勝利したことが重要だったことを前置きした上で「チームとして攻撃する時間が短かったこともあるけど、もうちょっと攻撃にという気持ちもある」と次を見据え、さらなる向上を誓う。
今節・福岡戦も右ウイングでの先発が濃厚。“ボスコ・サッカー”を動かす背番号10に注目したい。
(名古屋担当 村本裕太)
2016/10/01 07:01