ここまでリーグ14得点でJ2得点ランキング3位につけるFW永井龍が、7試合ノーゴールが続く現状と、その中で求められるプレーについて語った。
現在、思うようにゴールを決められない試合が続く永井だが、以前から長いシーズンの中でそんなときが訪れることは、常々、口にしてきていた。だから、マークが一層激しくなった現状についても「得点しているFWに、相手のDFが激しく(マークに)くるのは当たり前」と考えているし、「その中でも、得点を挙げることができなければ、FWとしては限界」と思っているという。もちろん、得点が取れない現状をよしとする気は毛頭ない。自身の連続ノーゴール数と、チームの連続未勝利数が同じである以上、自分の得点がないことが、チームが勝てないことにつながっていると思うし、逆にゴールを決めることができれば、勢いも出てくると考えている。だからこそ「PKでも良いので、いまは1点が欲しい」と思うとも語る。
その1点を決めるために、いま永井に求められることは何か? 永井はそれを「ゴールに直結するところを高めること」だという。
「C大阪のときからの持ち味である、ゴール前での泥臭さは忘れていないし、ゴール前でのスピードでもほかの選手に負けないと思う。その上で、今年はゴール前で1タッチで決める得点が増えてきた。ゴール前での感覚…そこはいまの武器だと思う」
今後の戦いで、その武器をどれだけ出すことができるか。すでにリーグを代表するストライカーの一人に成長した永井が、さらに成長できるかのカギはそこにあると言えそうだ。
(長崎担当 藤原裕久)
2016/10/01 10:52