28日、愛媛の全体練習後、チームメートらが練習を切り上げたあとに、一人黙々と居残り練習に取り組む阪野豊史の姿があった。
ペナルティーエリア内に無数のコーンを置き、その狭い空間の中に入ってひたすらシュート練習を繰り返していた。
阪野はクロスに対して点や面で合わせるヘディングシュートを得意としており、今季公式戦で奪っている6ゴール中4ゴールはその形からのもの。しかし、ストロングポイントを磨くのも大事だが、「ワンタッチで良いところに置いて外を巻くシュートだったり、相手のタイミングをズラしてシュートというのが自分に欠けているところ」(阪野)と密集したエリア内での課題を克服するための特訓であった。
「自分の中でちょっと足りないというところを少しずつでも(克服できれば)。それで結果が出ればうれしいし、そうなるためにやっている」
これまでにも阪野は全体練習後にPKの特訓をするなど、どん欲に課題克服に取り組んできており、8月11日のJ2第28節・岡山戦ではそのPKのチャンスをしっかり決め切っている。今回のどん欲かつ実直に取り組む姿勢も結果として表れることに期待したい。
(愛媛担当 松本隆志)
2016/09/25 10:16