18日に行われる地元・熊本での試合を、豊川雄太は心待ちにしていた。「熊本で試合をするっていうのは変な感じですけど、楽しみのほうが大きいです」。はやる気持ちを抑えられないでいる。
プロになって初めてうまかな・よかなスタジアムのピッチに立つ。「あのスタジアムにはいろいろな思い出がある。(高校)選手権の県予選で優勝したのもあそこですし、決勝では点を取れなかったですけど、点も取っている」。思い出の詰まったスタジアムで、いつも以上にハッスルしてゴールへ向かう豊川の姿が見られることは間違いなさそうだ。
4月に熊本地震が起こって以降、オフにはたびたび、帰郷している。「だいぶお店とかは戻ってきていますけど、被害の大きかったところはまだすぐに復興できる感じではないです。ブルーシートがかけられたりしているところも多い」。心が痛まない日はないが、家族、友人、知人に逆に励まされてサッカーができる幸せを噛みしめながら日々を送っている豊川は、自分ができることを精いっぱいやるスタンスを貫く。
「そういう中でも、今度の試合は知り合いとか友達とかがけっこう見に来てくれる。熊本出身の僕がグラウンドの上で活躍しているところを見せることができればいいかなと思います」と豊川は話し、熊本のピッチに立つ。
(岡山担当 寺田弘幸)
2016/09/15 19:52