「普段リーグ戦に出ていない選手にチャンスを与えたいと思っている」(森下仁之監督)。天皇杯1回戦(金沢対サウルコス福井)は、出場機会の少ない選手にチャンスが回って来そうだ。昨季の天皇杯1回戦で2ゴールを挙げた玉城峻吾も出場する可能性がある。
本来、玉城はトップ下でたくさんボールに触るタイプの選手だが、「今年は出し手より受け手。フィニッシャーのようなポジションにいる」(玉城)。試合ではFWとして前線でプレーしている。「ゴール前に入っていって、点を取ること」を課題に掲げている玉城だが、以前、「いまは大久保嘉人しか見ていない」と口にしていた。
「見ていると惹きつけられるものがある。常にゴールを目指していて、サッカーに一番必要なものがテレビ越しでも伝わってくる」。“司令官”から“点取り屋”へ変貌を遂げようとする玉城にとって、J屈指のストライカー大久保のプレーは大いに参考になるようだ。
玉城は「すごく大事な試合になる」と位置付けるサウルコス戦に向け、「『やってやろう!』という気持ちがある。気負い過ぎて空回りするのはあまり良くないが、そういう気持ちを前面に出せたら良いサッカーができる」と話し、「前(FW)で出るからには、まずはゴールを目指してやっていく」ことを誓った。
(金沢担当 野中拓也)
2016/08/26 11:56