清水は前節(2●3)、ミスを連発し札幌を相手に2点のビハインド。一時は同点に追い付いたが、やはり最後もミスで決勝点を奪われるという厳しい試合だった。
今節は出直しの試合となり、そこで新戦力の起用もあり得る。9日の非公開練習後に小林伸二監督は、明言を避けたものの、GK植草裕樹の起用を示唆。
「(植草を)どこで使えば一番良いかを考えていた。(7月28日に長崎から加入して)いきなり使うのか、ホームの雰囲気を一回見させたほうが良いのか…」と、これまでの葛藤を話しており、今節がそのタイミングになる可能性が高い。
植草が出場するとなれば、公式戦では昨季の8月29日天皇杯1回戦・三菱重工長崎SC戦以来。リーグ戦では、昨季5月3日のJ2第11節・岡山戦の出場が最後となっている。試合勘が問題となるが、「1度使えば関係のないこと」と、小林監督は記者の質問をはね除けた。
当の本人は、「(もし今節出場すれば)いきなり古巣の長崎戦というのは縁があるのかもしれない。選手のクセはある程度分かっている」と自信を見せている。7月28日に合流し、チームで練習をしたのは2週間弱。コミュニケーションの問題は、「若手ではないので要求もするし、要求もしてもらえる。コミュニケーションを取られなければ、そもそも試合に出られない」と一蹴。
この日までにクラブでのキャッチフレーズが『勇猛無比なゴール前の門番』に決まり、その言葉どおりの強さを古巣対決で見せることができるかに注目だ。
(清水担当 田中芳樹)
2016/08/10 07:00