1日、長崎の新しいトレーニング拠点となる諫早市サッカー場の使用が開始となり、同サッカー場で宮本明雄諫早市長も出席したオープンセレモニーが開催された。
諫早市サッカー場は天然芝コート1面、照明設備付きの人工芝半面からなるサッカー、フットサル場で、225席の観覧席を備えている。土地取得費用を含めた総事業費は13億3000万円。関係者によると諫早市サッカー場は、V・ファーレン長崎からトレーニング施設建設協力の申し出があった中で、地元商工会を中心とした署名活動、建設要望書提出を受けた諫早市が、“V・ファーレン長崎を活用した地域活性化”を目的に整備したものとのこと。すでにV・ファーレン長崎トップチームの優先使用、利用料金の全額減免などが決まっており、現在は諫早市が直接行っている施設管理についても、将来的にV・ファーレン長崎アカデミーなどを管理・運営する一般社団法人V.V.NAGASAKIスポーツクラブに委託することも検討しているという。
また、諫早市サッカー場の芝はホームスタジアムであるトランスコスモススタジアム長崎と同じ芝を使用しており、主将の村上も「芝が同じということで、ホームの有利さが出やすくなる。素晴らしい環境でトレーニングできることを誇りに思う。」とコメント。その後、同サッカー場で行われた大分とのトレーニングマッチに出場した松本も「芝が良くて、やりにくさは感じなかった」と語った。
諫早市サッカー場にはクラブハウスやそれに類する施設がないこともあり、当面はこれまでと変わらずに長崎市のV・ファーレン十八銀行フィールドがトレーニングの中心となるが、今後は天候や芝の状態に悩まされることは大きく減ることが予想される。リーグ後半戦を戦うチームにとって諫早市サッカー場は“夏の好補強”となりそうだ。
(長崎担当 藤原裕久)
2016/08/01 18:11