暑さが本格化する時期を迎え、他地域より涼しい環境下にある仙台は対策を練っている。
直近のリーグ戦で2連勝した仙台は、さらに連勝を伸ばして上位進出をうかがっている。その上で、この時期に気をつけなければいけないのは暑さ対策だ。今週の前半まで最高気温が25℃前後の日が続いていた仙台と他地域との気温差に対応するため、チームはフィジカルとメンタル両面での順応策を採っている。
例えばオフ明けの立ち上げ日から週の前半は、全員が長袖のユニフォームを着用。高温高湿の状況を作り出すとともに、そのストレスのかかる状況を早めに体感して順応することが目的だ。試合2日前の戦術練習の段階で着用は任意となるが、水野晃樹(写真)のように「実戦に近い練習でこそ、慣らしてコンディションを整え、いつでも試合に出られるようになりたい」と、紅白戦でも引き続き長袖やアンダーウェアで負荷をかける選手もいる。
仙台の攻撃は、全員がスプリントを繰り返して連動することが基本にある。「ボールを支配して相手を“走らせる”ことができるのが理想ですが、その前に自分たちが走り抜く体力を持つことがベースとして必要」と平岡康裕も話すように、高温多湿の夏場でも走り抜くための努力が、日々の練習で地道に続けられている。
(仙台担当 板垣晴朗)
2016/07/28 17:07