開幕から順調に調整を行ってきた千葉。しかし、第6節のC大阪戦(1●2)で山本真希が右太ももを痛めると、アランダが前節の山口戦(2●4)で負傷。現在プレー可能なボランチは富澤清太郎と佐藤勇人だけとなり、一気に層が薄くなってしまった。
29日の第10節・水戸戦を前に大きな不安を抱えた千葉。そこで関塚隆監督はボランチだけが野戦病院化している状況を踏まえ、26日の練習では井出遥也と若狭大志を中盤の底で試した。特に井出は練習試合では何度かその位置で起用されており、攻撃面でチームに新たな風を吹き込むことが期待されている。
「守備に関しては(自分が)できることが限られている。ボランチとサイドハーフではやることは違うけど、カンペーさん(富澤)や後ろの選手がサポートしてくれると思うので、周りの声を聞きながらやっていきたい」と井出。2列目が本職の選手であるだけに、周囲のサポートで守備の負担を減らすことが求められる。守備の不安さえ打ち消せれば、持ち前のボールコントロールと攻撃力を中盤の底で存分に発揮することができるだろう。
関塚監督は起用法に関して明言を避けたが、「自分がゲームをコントロールするぐらいの気持ちでやっていければいい」(井出)と語る背番号8に今節は注目したい。
(千葉担当 松尾祐希)
2016/04/26 20:41